2009.11.10

『TO』曽利文彦監督×マイケル・アリアス監督 スペシャルインタビュー

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Q:2人の出会いについて
曽利:たまに、打ち合わせとかですれ違うんですよ。「お~!」みたいなね(笑)

マイク:昔から知ってるんですよ。15年ぐらい前かな。曽利さんがアメリカに行く前から知ってるんです。CGを始めたころから知ってます。


Q:作品の感想
曽利:20年以上前から映像化したかった作品なので、そういう意味ではようやく達成できたという達成感がありましたね。自分自身が一番「動いてる!」って嬉しかったですね。
監督ですけど、自分でCGを作っているわけではないので、完成したものを見たときは
普通の人が感じる感覚と同じじゃないですかね。
原作が映画みたいなんです。これ、映画だよねって読んだ人は思ったんじゃないかな。

マイク:すごく面白かった!SF宇宙ものはもともと大好きだし、ショートストーリーとしてのよさがありました。短編のちょっとしたアイディアを物語にしてるのが好きなんだけど、原作もいいんだろうなぁと。原作はまだ読んでないんだけど、星野先生の夢が映像化されているんだろうなと感じました。
CGアニメーションで映画らしさを出すのってすごく難しいんです。PCで見たんですが、画作りも音楽の使い方も映画として見れたのがすごく良かったです。

曽利:マイクの感想はすごく重要なんですよ。才能がある人に見てもらうってことはドキドキするし、とても幸せなことですね。まして、マイクはアメリカ人ですし、意見としては大きいですね。


Q:好きな映画、アニメはありますか?
マイク:"宇宙"ってすごく夢がある題材ですよね。「ザ・ムーン」という作品があって
ドキュメンタリーなんだけど、とても映画らしい作品なんです。
宇宙へスペースシャトルが発射されるシーンは、「いけ!」って思うんです。「TO」でも同じですけど、真っ黒い世界へ飛び立つというのは、ワクワクしますよね。そういうのが好きなんですよね。

曽利:いろんなジャンルが好きで、いろいろ見るんです。その中でもSF映画って外せないっていうか、あれば見ちゃうし、出来がいいSF映画があると、何がなんでも見に行きたい!ってなるんです。好きなんでしょうね(笑) 特別なジャンルなんです。
作るってなると、ハードルが高いんですけどね。いつかは実写で撮ってみたいですけどね。
マイクもそうだよね。

マイク:機会があったら、やりたいね。
いつかは、SFに行くんだろうなというのはありますね。
「鉄コン筋クリート」はある意味SFだし(笑)


Q:2人で一緒に作品を作るということは考えられますか?
マイク:実写は監督2人もいらないから、やるならアニメかなぁ。
お互い、いろんな経験をしてるし、共通するところもたくさんあると思うから
役割を分けて一緒にやるっていうのは面白いと思いますけどね。

曽利:自分にないものを持っていて、すごいなと思うので、マイクに監督してもらって、プロデュースするのはありですからね。マイクにプロデュースしてもらって、自分が作るってなると、あまり想像できないかなぁ

マイク:プロデューサー自体をもうやりたくないんです。ごめんなさい(笑)
曽利さんの作品のCGをやったり、外人役で出てたりとかはアリですよ(笑)


Q:これからのアニメやCGに期待することは?
曽利:日本人なんで、日本でやっていきたいという気持ちがありますね。ハリウッドは今やドリームチームみたいになってるから、日本で、自分たちにしか出来ないことを追求してみたいなと考えているんです。

マイク:曽利さんとはちょっと違って、日本にきているので、日本で出来ることを探しているんですね。でも、出来た作品はハリウッドだろうと日本だろうと土俵は一緒なので
SF大作を日本で作るとなったら、難易度高いけどそれはスケールの問題とか、スタッフの問題であって、いい映画として成立してればいいのかなと。
いろんなところで、いろんな作品が存在してるのが面白いなと思うんです。


Q:「TO」をご覧になる方へのメッセージ
曽利:実写感覚で作ったので、アニメーションという形を取っていますが
一つの映像作品として楽しんで欲しい。すごくエンタテイメントを意識して作ったので
幅広い方々に見ていただきたいです。

マイク:すごくいいエンタテイメントでした。連続で2回も見たし(笑)
「2001夜物語」の他の作品も見たいんだよね。
次は作らないの??原作はまだあるんだよね?作ってほしいなぁ(笑)
『TO』を手にした人は、エンタテインメントとして楽しんで欲しいです。

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